歯磨きの方法

歯ブラシは水でぬらさない

あなたは歯を磨くときに、歯ブラシを水につけてから、歯磨き粉をつけていませんか?
歯ブラシを水でぬらしたほうが歯磨き粉の泡立ちがよくなるので、なんとなくよさそうな感じですが、実は、その泡立ちのよさがNGなんです。
というのも、泡立ちがいいと、泡が口の中いっぱいに広がり、「しっかり磨いている気分」になってしまい、じっくり歯を磨かなくなってしまうからです。
また、歯磨き粉に入っている研磨成分も水で流れてしまいます。
だから、歯ブラシに歯磨きをつけるときは、必ず歯ブラシを乾かしてからつけるようにしましょう。

歯ブラシは鉛筆を持つように握り、ブラシの先が広がらないくらいの強さで磨く

歯ブラシは鉛筆を持つように、3本の指で持つようにしてください。 そうすると、歯磨き時に余計な力が入らないので、小回りがききやすく、磨き残しが減ります。
また、力を入れすぎてしまって、歯ぐきを傷つけることもなくなるので、安心です。
よく見かけるのが、歯ブラシを5本の指でしっかりと持ってしまっている人です。
歯ブラシを握る指の本数が増えれば増えるほど、それだけ歯ブラシに力がかかってしまうので、注意してくださいね。

フッ素入りの歯磨き粉も検討してみる

歯磨き粉を選ぶ際は、フッ素入りの歯磨き粉も検討してみてください。
なぜなら、フッ素には以下の3つの虫歯予防効果があるからです。
歯の「エナメル質」の修復を助ける
歯の「エナメル質」を強化して、酸に強い歯にする
虫歯菌の働きを弱め、酸を作り出す力を弱くする
フッ素はその虫歯予防効果の高さから、最近の市販の歯磨き粉によく入っています。
また、歯医者さんで販売している歯磨き剤も、その多くにフッ素が配合されています。
ただ、「フッ素 歯磨き粉」と検索すると、フッ素に関してよくないクチコミをたくさん目にします。
そのほとんどが、「フッ素は神経毒であり、それを歯磨き粉で使用することはよくない」というクチコミです。
フッ素入りの歯磨き粉を選ぶかどうかはあなた次第ですが、ここではある歯科医院の方の意見を採り上げておきます。

歯磨き後30分は飲食しない

もし、フッ素入り歯磨き粉を使った場合は、歯を磨いたあとの30分間は飲食しないでおきましょう。
フッ素入り歯磨き粉の効果を発揮させるためです。

どうでしょうか?
あなたは上記の方法で歯を磨いていましたか?

歯磨きをきちんとすることをはじめ、虫歯や歯周病にならないようにしっかりと予防することを専門用語で「予防歯科」といいます。
一般的に、歯医者さんのお仕事は虫歯になってからの“治療”が主となりますが、予防歯科を中心におこなう歯医者さんの場合は、虫歯の治療が要らないように、毎日の歯磨きの正しく方法や、歯を大切にケアするための考え方を伝えることがお仕事です。

そして、予防歯科は、歯医者さんに通わずとも、自宅で実践することができるんです。
この予防歯科、日本ではまだ20%ほどの人しか必要性を理解していないといわれています。
その一方で、欧米では全人口の70%以上の人が予防歯科の大切さを感じているようです。
欧米の人たちは歯磨きに対する理解が深いんですね。