オールセラミックとは?

補綴物(詰め物や被せ物)の素材には種類があり、その中の一つに「オールセラミック」があります。
ここでは、特徴についてご紹介します。

オールセラミックの特徴

金属を使う補綴物

オールセラミックはすべてセラミックからなります。補綴物のなかには金属を使うものもありますが、これには一切使われておらず、光を透過して自分の歯のような透明感があります。
金属を使った補綴物の場合、歯茎が痩せると金属部分が見えてしまったり、金属イオンによって歯茎が黒ずんだりすることがありますが、オールセラミックはこのような不安がありません。
また、補綴物の中で最も透明度が高いことから、見た目が重要視される前歯の治療に適しています。
オールセラミック治療はこんな方にオススメできます。

前歯の形や歯並びを整えたい方

過去に金属を使った補綴物を入れて、見た目にお悩みのある方
歯髄(歯の中の神経)を取ったがクラウン(被せ物)で覆っておらず、歯が変色してきた方
金属アレルギーの方

オールセラミック治療のメリット

メリット

・補綴物の中で最も自分の歯のような透明感・艶がある
・金属を使わないため、歯茎が黒ずむ不安がない
・歯垢や食べ物の色素が付きにくい
・金属アレルギーの心配がない

デメリット

・金属を使用している補綴物よりも衝撃に弱い
・保険適用外のため負担額が大きい

治療期間・回数の目安

お口の状態によって大きく異なりますが、補綴物を作り替えるだけなら2~4週間で2~3回の通院が必要となります。
歯の中や歯周病の治療が必要な場合は、それよりも長くなります。

費用について

保険適用外のため歯科医院によって費用は異なりますが、1歯あたり7~17万円です。
※ 関東やその他の大都市は費用が高くなる傾向にあります。
お口の状態によっては、オールセラミック治療が適さず、その他の素材で修復が必要となることもあります。