舌のケア・膿栓の取り方

歯ブラシでこすると、舌が傷つく

歯ブラシでこすると、逆に汚れを舌に押し付けてしまったり、舌を傷つけてしまったりすることになりかねません。

舌ケアは1日1回、朝食前に行うべし

舌ベラを使って、舌の奥のほうから手前に滑らせるような感じで舌苔をすくっていき、そのまま口の外へ吐き出します。

1回のケアでやさしく3〜10ストロークを行えば、もう十分。舌を傷つけることなく、舌苔を除去できます。

臭い玉(膿栓)の正体とは

臭い玉とは膿栓と呼ばれ、正体は白血球の死骸と細菌の塊です。臭い玉は、歯周病菌や大腸菌などの細菌が、数億個も集まったものになります。
臭い玉は扁桃腺の隙間に付着して、時間が経つにつれて石灰化して硬くなります。付着した臭い玉は、風邪を引いて咳き込んでいる時にポロッと取れたりします。

大きさに関しては、1ミリ程度の小さな物もあれば、数センチの豆粒程度に大きい物もあります。
臭い玉は、潰した時に強烈なにおいを放つのが特徴であり、その臭いは歯磨きを毎日しても、相手が感じ取ってしまうほどの異臭になります。

臭い玉が出来る原因とは

扁桃腺の表面には腺窩(せんか)、陰窩(いんか)と呼ばれる小さな穴があります。
その2つの穴から常に免疫物質を出していて、喉に付着する細菌を退治してくれています。
死骸が扁桃腺の隙間にどんどん溜まるのが原因の1つであり、免疫機能が働いているからこそ臭い玉ができるので、病気の心配はありません。

また、乾燥している冬は塵やホコリが舞うので、息を吸った時にどんどん付着して大きくなります。
特に、扁桃腺炎(扁桃炎)にかかると、扁桃腺の周辺で菌が生死を繰り返すので、細菌や白血球の死骸が塊となって臭い玉ができやすくなります。

臭い玉を安全に取る2つの方法

水で臭い玉を流し出す

臭い玉を取る方法として、水圧で取るという方法があります。
綿棒やピンセットで取る方法などもありますが、扁桃腺は非常に敏感ですので、リンパ腺を傷付ける危険性が高いです。
安心して取り除くには、水を使うのが効果的であり、下記の商品がおすすめになります。

ハンディ・クラウン 丸型洗浄瓶

ハンディ・クラウンという商品は、ノズルが曲がっていて口内の奥深くまで入りやすく、臭い玉に水を当てることができます。
自然に咳をして、取れることもありますが、水を押し当てる方が効果的に取れるでしょう。
シリンジという、注射器のような形をした水を出す商品もありますが、真っ直ぐ向いているので、水を押し当てるのが難しいです。

ハンディ・クラウンの使用方法

①容器に水を入れる
②最初は軽く水を出して、優しく臭い玉に当てる
③慣れてきたら少し強めに水を出す
④臭い玉が取れたら、水と一緒に吐き出す

耳鼻咽喉科で臭い玉を取る

耳鼻咽喉科(じびいんこうか)とは、耳、鼻、喉などの疾患を対象として、治療をしています。
臭い玉の処置は、耳鼻咽喉科が専門であり、主な治療方法は洗浄と吸引になります。

治療自体の費用は、保険診療の3割負担で100円程度になります。
その他の初診料などは別になり、一度除去しても自然に出来るものなので、自分で簡単に取れる方法の方が効率的です。