クリーニングとホワイトニングの違い

白い歯がもてはやされるようになった昨今、患者様からの歯を白くしたいという問い合わせが数多く寄せられます。
そのなかでいつも混同されるのがこの二つの用語、「クリーニング」と「ホワイトニング」です。
簡単にいってしまえば、クリーニングというのはいわゆる歯のお掃除のことで、原則的に保険の治療の範囲内で出来ます。
一方、ホワイトニングというのはいわゆる歯の漂白のことで、自費の治療になります。

ホワイトニング

歯そのものの色を白くする作業を「ホワイトニング」といいます。
また、同じ意味で「漂白」とも「ブリーチング」とも呼ばれています。
ホワイトニングには、ご自宅でやるものと歯科医院で行うものがあります。
どちらの場合も保険の適用にはなっていませんので、自費の治療になります。
歯のホワイトニングは、消毒薬と同じ成分である過酸化水素を使って、歯に染み込んだ有機性の着色成分を分解・漂白するというのが基本的なメカニズムです。
ホワイトニング直後は、一時的に冷たいものや温かいものがしみやすかったり、着色しやすくなりますが、時間がたつにつれて落ち着いてきます。
もちろんホワイトニングによって歯が痛むということもありません。

ホームホワイトニング(ホームブリーチ)

ホームホワイトニングとは、低刺激の過酸化尿素という薬をマウスピース状のトレーに入れて、定められた時間だけ歯に装着することでホワイトニングを行う方法です。
最初に歯科医院で自分の歯にあったトレーを作ってもらい、あとは自宅に持ち帰って、自分でトレーに薬をいれてはめるというケアを繰り返します。
過酸化尿素は、口の中で唾液と体温によって3.6%程度の過酸化水素と尿素に分解されて、ホワイトニング効果を発揮する薬剤です。
連続して2週間ほどご使用いただきます。効果には個人差がありますが、よほど重度の着色・変色でない限り、色調を調べる専用ガイドで少なくとも1~2段階は白くなります。

オフィスホワイトニング(オフィスブリーチ)

オフィスホワイトニングとは、歯科医院にご来院いただき、変色している歯に一本ずつ薬品を塗布し、漂白を行うというものです。
歯が生きているか死んでいるか(神経があるかないか)で、方法が異なります。
・神経がある歯(生活歯)の場合
過酸化水素を30~35%含む薬剤を白くしたい歯の表面に塗り、レーザーや光を当てることで薬を活性化し、漂白効果を高める方法です。
・神経がない歯(失活歯)
神経を取った歯は、黒っぽく変色することがあります。
それを白く戻す方法が「ウォーキングブリーチ」です。
30~35%過酸化水素水とホウ酸を混ぜ合わせた薬剤を、神経ととる治療が終わった歯の裏側から穴をあけそこにいれ、ふたをします。
個人差はありますが、通常3,4回程度で白くなります。

クリーニングについて