歯科用語集 ふ

ファイバーコア

グラスファイバーの繊維を使って歯の土台部分を作る方法です。
使用されるグラスファイバーは、太さが約10μmのガラス繊維で、束ねてレジンを重合させたものになっています。
歯にかかる負担を軽減できる手法として注目されています。
1990年のアメリカで臨床試験がはじまり、現在では日本の歯科医療でも導入されるようになりました。
日本では歯の土台を作るための素材は、保険治療では金属の心棒を使ったものか、プラスチックの土台を作ったものしか認められないというデメリットがありました。
ファイバーコアは自由診療ですが、保険診療で用いられる金属性の土台に比べ歯にかかる負担が小さく、歯のたわみに応じて屈折しながら応力を分散させることが出来る利点があります。
金属の土台のように、土台が溶解して、歯茎が黒ずんでしまうことなどがないため、汎用性の高い手法として注目されています。
現在使用されているのは、薬事認可を受けたファイバーポストが有名です。

ブリッジ

欠損した歯の隣接する二本の歯を削って土台を作り、橋渡しをする人工の入れ歯のことです。
その歯にかけられた様子が橋に似ているため、「ブリッジ」と呼ばれています。
保険診療による治療が可能であり、インプラントが登場する前からほぼ全ての歯科医院で取り入れられてきた手法です。
見た目や術後の回復も良好であり、汎用性が高いというメリットがあります。
ただし、デメリットとしては、健康な歯を削らなければならないという点や、衛生面でプラークの温床になる可能性があるなどがあります。

主に両側や片側の残存歯や、デンタルインプラントを使って支台歯を作り、ブリッジを行うことが出来ます。
ブリッジは、歯の形態の回復のほかにも、歯周組織や、顎関節、筋肉や靭帯、神経筋機構の保護や咬合機能の回復など、優れた点が多数あり、状況によって使い分けることが望ましいといえます。
ブリッジが適用できない場合には、入れ歯を使うというのが一般的です。

フィラー

フィラー - filler とは、レジン(プラスチック)の強度・物性を高めるために混入されるジルコニアやシリカなどのことをいいます。
フィラーが混入されたレジンのことをコンポジットレジンと言い、また、その含有量が多くなるとハイブリッドセラミックと呼ばれることもあります。

フルベイク

歯に被せる金属部分の外側を、すべてセラミックで覆ったもの。