歯科用語集 し

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歯の色のことを表現する歯科用語です。
ホワイトニングを行うときには、歯の色を明度の順番に評価することになります。
歯の健康状態や、タバコやヤニなど、どのような汚れがあるのか評価するときの一つの規準になります。
また、歯の色合いには、さまざまなタイプがあり、おおよそ4つに分類することが出来ます。
赤茶色のタイプは5段階に分類することが可能で、赤黄色の場合には4段階、灰色の場合にも4段階、赤灰色の場合には3段階に分類となっています。

ホワイトニングによって、定着した色を落とし、健康な白い色合いにするときの前段階に目安として歯の色合いを評価します。
明度は各種段階で表記されている数字が大きくなるにしたがって、暗くなっていきます。
これらのタイプでもっとも歯が白くなりやすいのが、赤茶色系のタイプで、赤黄色タイプも次に歯の色を白くすることが出来ます。
もっとも歯が白くなりにくいのが赤灰色系のタイプで治療に時間が必要なことがあります。

シーラント

奥歯のかみ合わせの部分にプラスチックを埋め込み、それによって虫歯の進行を抑制し、予防効果を持たせようとする手法です。
歯の溝には食べかすやプラークが溜まるために、虫歯が出来やすく、この虫歯が発生する前にフッ素加工をしたシーラントを埋め込むことによって、フッ素が膜になって虫歯から守る効果があります。
対象年齢は、歯の溝が深く、複雑な6歳児の臼歯といわれています。
また、状況によっては、奥歯が完全に生える前に、治療を行う方法も有効です。

効果が永続するものではなく、一定期間経過後、定期的な治療やメンテナンスが必要になります万能ではなく、シーラント定着部の下部に虫歯がある場合、その上からシーラントをしたとしても、下部で虫歯が増大してしまうようなことがあるので注意が必要です。
シーラントを適用する場合、事前に有効であるのか歯科医の診断が必要になります。

歯肉炎

歯肉に炎症が出来る症状で、赤く腫れて出血する、ブラッシングで痛みや出血を伴うことがあります。
歯周病の一つであり、痛みを感じる、場合によっては、膿や口臭が見られるなどの症状が現れることがあります。
さらに病状が進行すると、歯がぐらつくなどの症状まで進行することがあるので、早期に歯科医に治療を相談することが必要です。
歯肉炎の原因としては、歯肉にプラークなど細菌が繁殖していることが考えられます
。ひどくなると、切開などの手術が必要になるケースがあるので、出来るだけ早期の治療と、日々の予防対策が必要です。

治療には、歯肉炎を予防する薬用歯磨き粉を使用するほか、出来る限り歯茎を清潔に保つよう、丁寧なブラッシングや歯茎のケアを心がけるようにしてください。
このほか、薬を飲むことによっても、予防することが出来ます。適切な診断を歯科医に受けて、指示に従うことが必要です。
歯肉炎は自覚症状がある段階では、かなり病状が進行しているので、早期の治療を心がけるようにしてください。

下唇小帯

下唇の内側の中心から前歯の中心(正中)あたりに伸びている筋状になっている粘膜のヒダ。

ジルコニア

歯科治療で使われるセラミックの一種で包丁などでも近年は使用されています。骨の代価素材として、人工関節や人工歯としても使用されています。
特徴には、人体との生体親和性が高く、副作用も少なく丈夫で安全な素材です。
強度と、自然歯の美しさや観鮮度の高さを兼ね備えているため、従来使用されていた金属材料に変わって注目を集めている素材です。
化学式は、「ZrO2」でジルコニウム酸化物として分類されています。
常温では白色の固体で、ダイヤモンドに近い屈折率を持っています。
金属アレルギーがある人にとっては、非常に有効な生体材料であり、今後の歯科技術でも注目されている素材の一つです。
従来使用されてきた、金属にセラミックを焼き付けたメタルボンドクラウンなどの素材とは違い、見た目にも自然歯に近い形状で、美しさや強度も兼ね備えていることから、汎用性の高いことが大きな特徴です。